
俺は妥協しない。このせまいキッチンで料理だってするしコーヒーもハンドドリップする。更に俺の部屋には洗面所が無いのでここを洗面所としても活用してスキンケアや歯磨きもする。
これは、人権の無い激せま部屋で一人暮らししている無職のおっさんが、限りあるスペースを有効活用し究極に効率化されたキッチンを造り出すまでを描いた壮大な物語である。
初期状態のキッチン
少し前にルームツアーキッチン編って記事を出した。そこではキッチンにあるアイテムの紹介がメインだったけど、この記事はそれとは趣旨が変わり、現在の俺のキッチンが出来上がるまでの過程を見せていく。時期的にもちょうど新生活をスタートさせ、せまい部屋に引越した若者も多いことだろうから参考になるはず。

入居直後のキッチンの状態が最初にも貼ったこの写真。クソせまい。
よーく見ると奥のラックの側面にマグネットシートが貼りついてたり、左上にティッシュケースの土台部分が貼りついてたりする所からわかる通り、わざわざ色々取り外して当時の状態を再現した。半分ヤラセみたいな感じだけど、ついでに掃除もできたからちょうど良かった。
俺の部屋には洗面所が無い

俺が住んでいるアパートは新宿区の駅徒歩5分の場所にあり立地は抜群。更に築浅で風呂トイレも別。なのに家賃は6万円。こんなに安いのにはもちろん理由があり、それがクソ狭いってことなんだ。人権が無いほどの激せま部屋なので、当然の如く洗面所は無い。
一人暮らしに洗面所は不要
けど洗面所が無いのはむしろ好都合だとまで思ってる。
同棲してたりするならまだわかるけど、一人暮らしであれば洗面所という独立した空間は何の意味も成していない。それは一体誰と自分を隔てる為の空間なのか。
そんな無駄な空間が存在していることで、そのぶん家賃も上がってしまう。
キッチンを洗面台としても使用する
であれば始めから洗面所の無い物件を選び、キッチンと洗面所を兼用するのが合理的。
ということで洗面所が無いことには何の不満も無いどころか願ったり叶ったり。洗面所で使う道具をただキッチンに置くだけでキッチン兼洗面所の出来上がり。
一軍アイテムすべてを手の届く範囲に収納したい

そんなキッチン兼洗面所を効率化するには、まずは頻繁に使う一軍アイテム達を一瞬で取り出せるようにしたい。
その為にはそれらを自分の立ち位置から手の届く範囲に置いておけばいい。扉の中に収納しておくといちいち出し入れするのが面倒。見せない収納ならぬ、徹底的に見せる収納をすればいい。
生活感は出せばいい

いやそんなことをしたら生活感が出てしまうから~とか言う人もいそうだけど、生活してるんだから生活感が出るのは当たり前だ。一体それの何が悪いのか。
見せない収納とかいうのが最近流行ってるみたいだけど皆ミニマリストとかに毒されすぎ。見せないのが正義という昨今の風潮は何なんだろうか。てか何だよ生活感って。
すべての物を浮かせたい

ただし生活感とやらを出しまくっていたずらに詰め込めばいいわけでもない。見せない収納はしないけど、浮かせる収納はする。
キッチンに物を直置きしているとヌメヌメするし、しかもそれをいちいち退かさないと掃除ができない。そして面倒になって掃除をサボる。あっという間に不潔空間の出来上がり。
すべての物を浮かせておけば下の面の掃除は一瞬で終わる。手を拭いた後のペーパータオルでキッチンの気になる箇所をススッと拭いてからゴミ箱に捨てる。この習慣がすでに癖づいてる。
キッチン兼洗面所効率化計画
ということで俺の一軍メンバー達を紹介する。

コーヒーを作るのでコーヒードリップセット。簡単な自炊もするので調理器具と調味料と食器と食器洗い用品。毎朝固定して食べてる常温保存の食べ物も置いておく。洗面所としても使うのでオーラルケア用品とスキンケア用品。そしてハンドソープとペーパータオル。
こやつらをすべてクソせまいキッチンにむき出しで収納する。
ラックとカトラリースタンドを設置

まず真っ先に目を付けたのは上の写真の赤い斜線を引いた正面の壁。当然ここは使わざるをえない。願わくばラックのようなものを設置したいところ。

しかし、このせまい奥行きではラックは設置不可能。
かのように思われた。しかしAmazonと楽天市場を見漁っていると良い物を発見。

なるほど、つっぱり棒ね。それは盲点だった。これなら土台の奥行きがせまくても、それ以上の奥行きを持つラックを設置することができる。

続いて青丸で囲った鉄板の上のふち。ここにはカトラリースタンドを引っ掛けて浮かせることができる。

すると、こうなった。ナイスアイデア。
ラックの左に掛けてるカトラリースタンド2つはCanDoで購入した。

そしてこうなった。並べ方もベストだと思う。フライパンは無印良品の吸盤フックで吊るした。食べ物、紙皿、計量器も毎日触るので左上の棚へ収納。
洗面所に鏡は必須ではない

ところで洗面所は鏡もいるやろ?と思うかもしれない。俺も思ってた。だから上の写真のように無理やり鏡を設置していた時期もあったんだけど、改めて考えると鏡は必須ではない。
風呂上がりのスキンケア、歯磨き、フロス、いずれも鏡が無くても別に困らない。顔の細かいお手入れや外出前のチェックはリビングの卓上鏡でやればいいだけ。もちろん洗面所にも鏡があるに越したことはないけど、このキッチンで邪魔にならない位置に鏡を貼るのは不可能。ならば別に無理をしてまで設置する必要は無い。
水切りラックを拡張する

残るはコイツらの処遇。備え付けの水切りラックだけではスペースが足りない。
けど食器棚を作ったりするのは論外。洗い終わって一旦水切りラックに置き、乾いてからわざわざ別の位置に移動させるのは二度手間になる。洗い終わったらすぐに食器を拭いてから収納するのも、ラックに置いとけば勝手に乾くものをわざわざ拭くことになるので無駄作業になる。
なのでコイツらは全員水切りラックに定住させたい。

吊るタイプの水切りラックを使えばそれが解決する。白色で統一したかったけどこれと黒色しかなかった。まあ本来これは水切りの用途ではないみたいだけど。

これでスペース問題も解決。洗い終わった後そのまま移動させず水切りラック内にすべて定住させることができる。
ガスコンロカバーを設置

このキッチンには平らな部分がほとんど無いので物を置けないのは不便。そこで、ニトリのガスコンロカバーを設置し、コンロ使用中以外は物を置けるようにした。
ゴミ袋収納ケースを設置

備え付けラックの側面も有効活用したい。ここにゴミ袋収納ケースを設置し、すぐにゴミ袋を取り出せるようにした。
壁にペーパータオルを設置

ティッシュスタンドを購入し、それを壁に貼りつけることで何の邪魔にもならずペーパータオルを設置できた。キッチンに手拭きタオルやふきんは不要。手拭きも掃除もペーパータオルだけで完結できる。
現在のキッチン

ということでこれが現在のキッチン。今後まだまだ進化していくかもしれないけど、ようやく一旦満足いく形にはなったのでここまでの過程を記事にしたかった。
せまい部屋で生き抜くスキルは資産価値

せまい部屋に住んでいると、こういうせまい空間を有効活用するスキルが身に付いていく。俺の部屋はワンルーム4.7帖(じょう)だけど、この空間でも余裕で生活が成り立っている。
この間取りが例えば6帖1Kで他の条件が同じ場合、おそらく今より家賃は3万円くらい高いと思う。最低限6帖1Kのスペースは必要だという人は、俺より3万円余分に家賃を払うことになる。逆に俺はその人より毎月3万円得をしていることになる。つまり、せまい部屋で生き抜くスキルは一生物の資産価値になる。
そして将来家族を持ってもっと広い家に住んだ時も、このスキルはきっと活かされる。若者は一度はクソせまい部屋に住んでおくべきだと思う。