
ワイの状況
今この記事を書いているのが2025年3月2日。時は遡り2024年12月の話をする。
俺は石川県金沢市に住んでおり、いろいろあって仕事を辞め、東京へ引越すことにした。
無職

この当時はまだ在職中。とはいえ引越し時点では無職の状態になるので、それを申告した上で入居先探しをしないといけない。実質無職と同等の扱いになる。
保証人無し
そして運の悪いことに保証人を付けられる状況でもない。母親も仕事辞めたてホヤホヤだったからだ。無職の人を保証人にすることはできない。ちなみに父親は居ない。まあどのみち親に頼りたくはなかったので丁度良かったのかもしれない。
内見無し
まあ内見はできないってわけでもないんだけど、石川に住んでいるのでわざわざ内見の為だけに東京まで行くのは時間もお金も勿体無い。
それに俺は内見を重視しない派なのでこれは別に痛手でもない。写真を見れば大体わかる。疑問点があれば聞けばいいだけだし、本当に自分に合っているかどうかなんて住んでみないとわからない。
預貯金審査を狙う
無職で保証人無しとなると預貯金審査を狙うしかない。それしか道はない。
預貯金審査とは読んで字の如くだ。大家さんや保証会社が入居者に対し最も懸念するのは、家賃の支払い能力。たとえ無職であっても預貯金が十分にあれば審査が通る。こともある。
こだわり条件は3つ

山手線西側の駅から徒歩15分以内
場所に関して、絶対ここじゃないとダメ!という条件は無かった。何故なら東京へ行くことは決めたものの、東京のどの辺で何をしたいのかは未定だったから。
とはいえ選択肢が広すぎるのはかえって時間がかかるかもしれない。特に強いこだわりは無く、やりたいことも見つかっていない。しかしだからこそ情報量の多い都心に住むというのがアリかなと思った。

特に新宿、渋谷、池袋あたりは若者が多く、大金持ちから変態から最底辺層までいると聞く。いろんな種類の人間を見て多くの情報に触れ、感性を若く保ちたい。そうすることでアイデアが浮かびやすいしチャンスにも巡り合いやすい。と田舎者ながらに思った。
ということで池袋駅~目黒駅までの山手線の駅に徒歩15分以内を条件とすることにした。
築42年以内

諸説あるけど首都直下地震ってのが30年以内に70%の確率で来ると言われている。移住において真っ先に考慮すべき点は自然災害。これは無視できない。
そこで俺がこだわりたいのは1982年以降に建築された物件であること。つまり築42年以内。というのも1981年から建築基準法の耐震基準が大きく改正され、1982年以降に建築確認を受けた建物は震度6強でも倒壊しない設計になっている。
ただそれ以降も何度か改正があり、当然ながら基本的に築年数が新しいほど安全性が高い。なので築42年以内というのは俺が許せる最低ライン。そんなにうるさい条件ではないと思う。
室内洗濯機置き場がありドラム式洗濯機の設置が可能であること

前の入居先は給水栓と防水パンの位置の関係でドラム式洗濯機を置くことができなかった。
誰もが認める最強時短家電、ドラム式洗濯機の設置は俺の悲願。これは譲れない。
備考
で、当然ながら家賃はいくらでもいいなんてわけがない。以上3つの条件に当てはまれば安ければ安いほどいい。つーか高い家賃の部屋なんて住みたくても入居審査が通るわけがない。
そして多くの人が口を揃えて言う『風呂トイレ別』と『2階以上』。2階以上に関しては願わくばって感じではあるけど、無職のおっさんが贅沢は言っていられない。風呂トイレ一緒の物件は、むしろそこにいろいろ工夫を施して「ユニットバスなんて余裕で住めるぜ!」的なノリで記事のネタにできると思ったので全然ウェルカムだった。
入居先探し

難航する
無職が選べる立場ではないとはいえ、猶予はたっぷりあったので結構選り好みしていた。SUUMOでかなりの時間をかけてお眼鏡にかなう物件を見つける。そこを担当する不動産会社に連絡。ことごとく断られる。これの繰り返し。
返信は大体こんな感じ。「我が社では預貯金審査はおこなっておらず、無職で保証人も無しとなると残念ながら紹介できる物件はありません。」
預貯金審査をやっている所はあまり無いようだ。まあそんなに焦ってはいないけど現状難航している。こだわり条件を徐々に甘くしていこうかな。
審査が通りやすいかは大体保証会社で決まる

この辺の段階で知ったことなんだけど、預貯金審査は不動産会社・保証会社・大家の三者の合意があってできることらしい。しかし家賃の支払いが滞ると困るのは保証会社・大家なので実質この二者。
大家に関しては完全に個々の建物によるのでどうしようもない。しかし保証会社は絞り込むことができる。
調べた結果、フォーシーズという保証会社が審査に通りやすいようだ。
エース不動産

そのフォーシーズを調べていく過程で、良さげな不動産会社を見つけた。エース不動産って所。ここがYouTube動画でフォーシーズについて解説していたんだったかな。ただしここがフォーシーズと提携しているのかは不明。今調べてもそういった情報は無かった。
エース不動産は審査が通りにくい人を通すための専門会社だとか。無職であろうが保証人無しであろうが、まさに俺のような奴のための不動産会社で審査突破率92%だとかなんとか。YouTubeチャンネルも運営していて有益な情報を発信している。なんだか信用できそうだ。
おとり物件

この会社のHPから紹介できる物件を調べていたところ、絵に描いたような理想の物件が。JR高田馬場駅徒歩5分で、うろ覚えだけど家賃6.5万円?くらいで中々広い。更に築浅で風呂トイレ別で2階。これは良すぎて逆に怪しい。そして写真はあるけど物件名の記載が無い。
まあこの時点で半分察してはいた。添付されている地図と写真を参考にGoogleMAPを駆使し物件名を特定。少し場所はズレてた気がするけど写真からしてこの物件だろう。問い合わせメールを送ってみる。ちなみにもう一度言うと当時は2024年12月。
はじめまして。〇〇と申します。
当方石川県金沢市に住んでおり2月1日より東京へ移住する予定です。ですので内見無しで2月1日より入居を考えています。
現在は在職中ですが今月末に退職します。転職先がしばらく見つからない場合でも失業給付を受給することができ、かつ貯金額も十分かと思います。
質問させてください。こちらの物件は地図上『〇〇〇(物件名)』というアパートを指していますが、この物件名で合っていますでしょうか?
ご回答よろしくお願い致します。
これに対する返信は
こちらの物件は埋まってしまいました。別の物件なら紹介できます。
的なもの。質問に答えない。
…ああ、やっぱりね。…おとり物件ね。
まあ商売する側も必死だし悪だとまでは思わないけど、顔を出してYouTubeで発信してる会社ですらこういうことするのね。皆やってるからいいでしょ精神で倫理観が麻痺しているんだろう。
この会社アカン

まあいい。こちらも無職で保証人も居ない身の上。誠実な会社を選びたいなんて言っていられない。審査突破のプロであれば是非頼らせて頂こう。
上に書いたこだわり条件3つが絶対条件、そして優先度の低いできればの条件として2階以上がいいと提示、更に預貯金額が216万円であることを申告し物件探しをお願いした。
しかし、1週間待ったけど返信が無い。いつまでも待っていられないのでこの時点で次の物件や不動産会社探しに動いた。結局待てど暮らせど返信が来ることは無かった…。
めんどくさい奴認定されたのか、預貯金額が足りなかったのか。いや、だとしても無視はおかしい。審査突破率が高いのは、無理そうな奴はこうやって無視してハジくからなんじゃないのか?いや、そもそもその統計がデタラメだとしても誰もそれを証明できない。この会社アカン。
返信したつもりがエラーで返信できていなかった、もしくは俺側が送信できていなかったんだと思いたい。
エイブル

次はエイブルという不動産会社のページから物件を調べていた。確か保証会社を調べて、エイブルと提携する保証会社は審査が通りやすいからとかだった気がする。
理想の物件に巡り合う
ここで理想の物件に巡り合った。いや万人にとっては微妙なのかもしれない。だけど俺にとっては理想の物件。
JR高田馬場駅徒歩5分、かなり築浅(2010年代)、1階、風呂トイレ別で、なんと家賃6万円。
いやいや曰くつき物件だろと思うかもしれない。まあ別に曰くつきでもいいんだけど、そうじゃないんだ。
クソ狭いんだ。
キッチン、洗濯機置き場、収納スペースを含んだ上で、ワンルーム4.7帖。11.5平米。クソ狭い。ただこれは最後にも書くけど俺はこのクソ狭いのも含めて理想の物件だった。
ここを見つけた瞬間すぐにエイブルに連絡し、無職の保証人無しでも審査が可能であるかを聞いた。なんと預貯金審査が可能であるとのこと。このフェーズまで来たのも初めてだ。
初期費用が高い

ただ初期費用が少し高いのが気になるところ。仲介手数料は月家賃の0.5か月分だからそれは良いとして、何だったか忘れたけど余計なものまで入っている。
しかし何度も言うように俺は無職。選り好みはできない。向こうからしても少し待っていれば入居希望者は他にも来るだろうし、できるだけボッタクれる相手と契約したいはず。俺がイチャモン付けるようであれば他に行けばいいだけ。
シンクロ

なんてことを思いながらSUUMOのページを見てみる。
そう、先程まで見ていたのはエイブルのHPだったので、SUUMOを見れば同じ物件を別の不動産会社が取り扱っているかもしれないと思ったんだ。
予想は的中した。シンクロという不動産会社が同じ物件を扱っており、エイブルより初期費用が安い。
エイブルに断りの連絡を入れてシンクロに乗り換える。というわけにはいかない。もしシンクロの審査が駄目だったとしたら路頭に迷うことになる。ここはエイブルとのやりとりを一旦中断し、シンクロの審査が駄目だった場合の保険としてキープしておきたい。
ここも預貯金審査OKでその後申請。無事審査は通った。
エイブルにも断りの連絡を入れた。エイブルのHPから見つけて先にやりとりをしていたのに、悪いことをしたな。しかしこれが資本主義。価格競争の世界だ。
預貯金審査は証券口座の評価額も考慮してくれるかも

預貯金審査が無事通り、家賃6万円の物件に入居することができた。たとえ収入が無くても、しばらくの間家賃を支払って生活ができるだけの貯蓄があると判断されれば、審査が通るってことだ。
そんな俺の預貯金額は計216万円。内訳は
- 銀行の普通預金口座:103万円
- SBI証券口座:113万円
両方ともアプリの画面をスクショして送った。「証券口座の評価額は預貯金額として考慮されますか?」という質問は敢えてしなかった。何も聞かず当たり前のように提示した方が通る可能性が高いと思ったからだ。
すると、あっさりOK。証券口座は無視し普通預金口座の103万円だけを考慮して審査が通った可能性も無くはないけど、103万円の状態から初期費用まで払って無収入のままだと普通は半年も生活がもたない。証券口座まで考慮され預貯金216万円であると見なされたと考えるのが自然。
最近は新NISA制度も始まり、資産の半分以上が証券口座にまわっている人も多い。預貯金審査は証券口座の評価額も考慮してくれるかもしれないというのは、そんな人にとっての朗報かもしれない。
仲介手数料は0.55か月分しか払わなくていい

仲介手数料は本来、家賃の1.1か月分を入居者と大家で折半し不動産会社に支払うもの。入居者からの同意があった場合のみ1.1か月分を入居者から請求できる。
つまり仲介手数料というのは家賃の0.55か月分しか払わなくていい。これを当然のように1.1か月分請求してくる不動産会社が多い。
俺が仲介してもらった不動産会社のシンクロは0.55か月分の請求だったのでまあ常識ではあるけど良心的。
事務手数料は仲介手数料に含まれる

事務手数料を別途で要求してくる所があるけど、本来は事務手数料は仲介手数料に含まれているもの。
俺も事務手数料1.1万円が別途で請求されていて「これは仲介手数料に含まれるのでは?」と問い合わせてみたけど、これは我が社(シンクロ)ではなく保証会社が請求しているものなので、こちらではどうすることもできないんだそう。
それでも食い下がればこの手数料を無しにもできたかもしれないけど、何度も言うように俺は無職。あまり強気に出るわけにはいかないので、そこは甘んじて受け入れた。
火災保険は自分で加入できるかも

管理会社に加入させられる火災保険は保険料が2年で2万円とか1万8000円とか、大体がかなり割高なもの。これより半額以下の保険もあるので、自力で加入できるかを交渉してみるのもアリ。というか法律上は火災保険会社を指定することはできない。
害虫駆除費は要らない

これは明確に要らない。ちゃんとやってる業者なんて多分無いと思うからただただボッタクられるだけ。はっきり断ろう。
32歳無職ワイ、新宿区の賃貸に無事入居

- 東京都新宿区高田馬場
- JR高田馬場駅徒歩5分
- かなり築浅(2010年代)
- 1階
- 風呂トイレ別
- 風呂は浴槽付き
- トイレはウォシュレット付き
- ワンルーム4.7帖、11.5平米
- 家賃6万円
この物件に住んで1か月が経ったけど今のところ不満という不満は無い。壁は超薄いしめっちゃお隣さんの生活音とか聞こえるけどそんなのは勿論想定の範囲内。
ちなみにさっきも書いたように風呂トイレは一緒で全然良かったんだけど、こんなに狭いのになぜか風呂トイレは別だった。まあそれはそれで良し。
そしてこのクソ狭いのが、俺にとっては良い。物が少ない俺にとって、狭いのはむしろ歓迎だ。石川にいた当時は8帖くらいの部屋で、全く使うことの無いデッドスペースがあった。俺はこんな意味を成さない空間にも家賃を払っているのかという気分だった。そんな俺は、立地が良く築浅ならむしろ極端に狭くていいのでそのぶん家賃が安い物件というのが理想だった。
なおかつこの狭さで生活が成り立っているというのは、今後の記事のネタにもなる。今現在この狭い空間で着実に俺の城が出来ていきつつある。