
俺も一応30年ちょっと生きてきたわけで、今まで数多くの無駄金を使ってきた。ただそれも人生経験になるなら無駄金にはならない。ってのは一理あるかもしれない一方、それがなければ別のもっと有意義なことにお金を使えていたことも事実。
ということで前途有望な若者達に向けて、俺がこれまでお金を使ってきた中で無駄だったと思ったものを、後悔の念が強い順に紹介していく。
【1位】タバコ

わざわざお金をドブに捨てながら、わざわざ自らの体を蝕み、そして迷惑にも他人の体まで蝕み、トラブルの元まで作ってしまう諸悪の根源。そんなタバコが堂々の1位。
5年間くらい吸っていて5年前に辞めた。後悔しないわけがないし、どうやっても正当化できない。「いやタバコは喫煙者同士でコミュニケーションが生まれる」とか「ストレス解消になる」とかクソしょーもない言い訳してる喫煙者自身も本当はわかっている最たる愚行。
【2位】自動車

車は危険が増えるし金食い虫だし持たない方がいいってのは俺の最近の記事ではコスりまくってるネタだしもちろんそれもある。もっと早く車の無い生活をしていればよかったとも思っているけど、それを一旦置いといたとしても、必要以上に車に金をかけたことは強く後悔してる。
10年前に高級車を買ったことがある。といっても高級車の中ではグレードは低く、レクサスのCTってやつ。中古で280万円。頭金で貯金をほぼ使い切り、3年ローンの月6万1000円払い。
全く車に興味無かったけど、高い車は若いうちしか乗れないし乗ってみたら~?という人生の先輩達のアドバイスを聞いて、これも経験だと思い購入した。確かに後悔という名の経験にはなったけど、そこに280万円もかけるならもっと別のことにお金を使うべきだった。
もろすぎる車だと事故をした場合に死ぬ確率が上がるから良くないとも思うけど、基本的には車なんて人を乗せて前に進めばいい。たかが移動手段の為にローンという借金までして必要以上の浪費をしてしまうとは、本当に愚かだった。
【3位】Amway製品

俺のAmwayをやっていた黒歴史は下のリンクから見てもらうとして、
製品に多くの金を使ってしまったことも後悔してる。Amway製品が割高なのかは物にもよると思うけど、ほとんどの製品が高価格帯ではある。
例えば浄水器。確か本体代11万円+1年毎交換フィルター2万円強。たとえ世界一の性能だとして、たかが飲み水を超綺麗にしてくれるだけの器具に11万円の初期費用と月2000円の維持費は高すぎる。たとえビタミンミネラルを完璧に摂れるサプリメントだとしても月1万円の維持費は高すぎる。性能どうこうではなく、それそのものにそこまでの金をかける価値は無いという話。
【4位】通信大手3キャリアの割高プラン

1年ほど前までドコモに月8000円近く払っていた。2021年3月のahamo登場以前はまだ仕方ないかもしれないけど、それ以降は月20GB利用できる格安プランが次々と生まれていたのに『ahamoって安いんだっけ?まあでも面倒臭そうだし別にいいや~』と、ろくに考えようともせず毎月お金をドブに捨て続けていた。
4年前からahamoにしてさえいれば俺の口座は今より約20万円多い金額が入っていることになる。知ってるか知らないか、考えるか考えないかだけでこの差。
【5位】貯蓄型保険

9年ほど前、大勢が集まる飲み会に呼ばれ、そこで知り合った男とLINEを交換した。後日「君と話すの楽しかったからまたお茶しない?」的なメッセージが来て、『何だ何だ、マルチの勧誘か?俺Amwayやってるぞ~?(当時)』と思い、行ってみたら保険の営業マンだったという話。
なんたら変額保険的な商品を勧められ、情弱だった俺はそれを本当に良い商品だと思い込み、まんまと契約。掛け金が戻ってくるタイプのいわゆる貯蓄型保険は、バブル期に販売された一部の例外を除けばゴミなので絶対契約してはいけない。契約してる人はすぐに解約すべき。
結局その後、借金の返済にお金が足りなかったのでこの貯蓄型保険はたった数か月で解約。十数万円の損失は出したけど、その時に解約していなければ被害は拡大していたので結果オーライ。
【6位】高価な衣類

職場で仲良くなった先輩が、オシャレに興味が無く服に無頓着だった俺を見かねてか、行きつけの個人経営の服屋に連れて行ってくれた。すべて店員というか店主?にお任せの上下フルコーディネート。帽子からアクセから靴まで。それが計7点で35万円。躊躇したけど、せっかく先輩も俺の為に休日に時間を使って付き合ってくれてる。当時の貯金額ほぼ全額をはたき購入した。
この話は11年ほど前だったか。こうやって見ると20代前半の失敗が多いけど、まあそんなもん。今では靴以外全部ユニクロ。服になんか金かけるもんじゃない。
【7位】ゲームの課金

今まで課金したことのあるゲームは二つ。わりと最近まで『城とドラゴン』というスマホゲームをやっていて数千円を課金したことがあるけど、こっちはまだかわいいもの。
『REDSTONE(レッドストーン)』というMMORPGゲーム。こいつと共に12歳から22歳まで実に10年の歳月を過ごし、総課金額はゆうに100万円は超えてると思う。当時ガキだったのにだ。
繰り返しになるけど、これは後悔の念が強い順にランキングを作っている。金額のわりに順位が低いのは、楽しかった思い出もたくさん詰まっているから。休日は大体ずっとこれをやっていたし、平日もこれのことばかり考えていた。このゲームには俺の青春を捧げた思い出と、俺の青春を奪った憎しみの両方が詰まっている。
【8位】ペットボトルの水

当時まだAmwayの浄水器を持っていたからそれを使って水道水を飲んでいたんだけど、あるとき引越しをしてその入居先の蛇口が浄水器を付けられない型だった。けど水道水をそのまま飲むのには抵抗があったから、そこから1~2年間くらいペットボトルの水を買っていた。
俺は1日2L以上は水を飲むので、2Lが6本入りのダンボールを5日周期くらいで買っていた。いちいち買いに行って運んで、ゴミ出しをして、マジで時間もお金も勿体無かった。今は普通に浄水器無しで水道水を飲んでいる。水道水が危ないっていうのは20年前までの常識。
【9位】Amazon激安中華メーカー製品
Amazonで特にガジェットを買う人なら誰もが通る道であろう激安中華メーカー製品。大手メーカーの人気の製品に見た目そっくりなのに激安で、商品ページの『販売元』に記載されている企業名をググっても出てこないやつ。それは全部ゴミだと思って差し支えないと思う。妥協せずに信頼できるメーカーの製品を買うべし。

俺も例えばこのシェーバーを買って、全く剃れずに即捨てた。パナソニックの5万円近いシェーバーが欲しかったけど高すぎるから妥協して、形がそっくりなこいつにしたら騙された。

しかもこういうゴミに限って『高評価レビューしてくれたら2000円還元します』的なことをやっていて、それに釣られたゴミ共が小銭欲しさに高評価レビューしてしまい、そのレビューを信用して買ってしまった人が被害者になり、そして加害者になるというパンデミック。
【10位】カーテン
そこまで強い後悔ではないけどTOP10の方がキリが良いので敢えて10位を選ぶならカーテン。店に置いてある既存のカーテンの寸法では合わず、オーダーするとそこそこの値段する。けど一人暮らしだと更新のタイミングで引越すことが多く、新たな入居先ではまた窓の寸法が変わるので買い直し。カーテンって意外に出費がでかい。

けど改めて考えると俺にとってはそもそも窓が必要無かった。洗濯物はベランダで干さないし、日光浴がしたいなら散歩すればいい。わざわざカーテンを開け閉めする意味が無い。であれば密閉してしまえばいい。窓に断熱シートを貼れば遮光になる上に保温性アップでエアコン代節約にもなる。今の物件ではカーテンは使っていないし、よくよく考えると無駄な出費だった。
【番外編】人に金を貸す

投稿する直前に思い出したので番外編として追記する。
これもまた20代前半の話だ。この時期は本当にお金の失敗が多い。友人(だと思っていた奴)から突然連絡が来て、金に困ってるから10万円貸してくれないかと。今の俺なら貸さないけど当時はアホなので普通に貸した。また連絡が来て追加で10万円貸してほしいと。まあ悪い奴じゃないしコイツなら大丈夫か~と思い、また貸した。何度か繰り返し計35万円貸した。
のちに俺自身も金に困ることになり、そいつに返済を求めた。毎回あれこれ理由を付けてまだ返せないと言われ続けた。何度もLINEで長文のやりとりをしたりそいつの実家に行ったり、かなりの時間を費やした。結局音信不通になり、1円も返ってくることは無かった。
「人に金を貸すなら、あげるつもりで貸せ」とは聞いていたけど、それがよくわかった。生活が困窮している奴に金を貸すと9割がた返ってこない。
借金はするな

身の丈に合わない車を買ってローンを組みながら、貯蓄型保険に入りながら、Amway製品を買い込みながら、喫煙者で居続ける。とうとう借金で首が回らない状況になり、思考力は低下。手取り17万円の仕事から転職する気力もなし。借金をすると人は本当に馬鹿になる。
書き終わってから眺めてみると、全体的な損失額はさほど多くないように見える。それは、借金と利息の返済に追われ続け、何もしようとしなかった空虚な数年間があったから。
俺の過去は比較的地味で、決して良い人生だったとは言えない。しかし別に卑屈になっているわけではない。俺はここから巻き返す。今に見ていろ。まだ無職だけど。