は~~~~~~い!!
全国の、トラックドライバーになることを検討している皆さ~~~ん!!
や め と け 。
自分の話
さてまずは俺の話からしていこう。
俺は現在まさにトラックドライバーをしていて、来月末に退職することを決めた。
辞める理由は色々あるけど、そもそもトラックドライバーの仕事はもうやってられんなと最近つくづく思う。なので転職先はそれ以外で探す。
今回の記事はこの職種との決別の為、改めて何故トラックドライバーがやってられないのかを書き留めていく。ついでに読者の参考になればと思う。
時給単価が低い
当然職場にもよるけど基本的に時給単価が低い。給料はそこそこ良い所はあるけど、それは長時間労働だから。度々ニュースにもなってるように、運送業界は長時間労働が当たり前。
俺の職場もそう。大体いつも月250時間労働で総支給40万円ほど。基本22時出勤なので完全なる夜勤。つまり時間外労働の割増分と深夜手当があった上でこの額。それを無いものとした時給単価は1200円くらい。昼夜逆転で私生活を犠牲にしている上でこれ。ゴミ。
スキルが身につかない
とまあ居酒屋とかで会社の愚痴を言うだけの奴みたいな他責思考になっても仕方がない。何故時給単価が低いのかはわかってる。それは誰でもできる仕事だからだ。
専門性の高いスキルを必要とする職業や替えのきかない人は給料が高い。トラックドライバーは運転免許は要るものの特別なスキルは必要ない。つまり給料が安いのは俺の能力不足。
特別なスキルが必要ないのであれば、トラックドライバーをやっていてもスキルが身につかない。(進次郎構文)
最近少しずつドライバーの給料も上昇傾向にある。ただしそれは国全体が物価上昇に伴って賃金を上げたり、ドライバー不足による国の施策が関わったりしているから。決してそれは実力によるものではない。
けど不毛
で、ここまで書いといて何なんだけど時給単価が低いことを理由にトラックドライバーをおすすめしないのは不毛だし言っても仕方のないことな気がしてる。
何故ならそもそもその向上心が無い人がトラックドライバーを視野に入れるものだから。そんな人に「この仕事は誰でもできるしスキルが身につかないから時給単価低いよ」とか不毛。ベクトルは違うけど、起業しようとしている人に「安定しないからやめたほうがいいよ」と言ってるようなもん。そんなこと知ってるしそんなアドバイス求めてないんだわ。
キャリアアップとか自己成長とかしたがる意識高い系はトラックドライバーなんて眼中に無い。
運転は危険がいっぱい
いいか、冷静に考えてみてくれ。運転は一瞬の油断で死ぬんだぞ。片側一車線対面通行の道で2~3秒ぼーっとしてたり余所見してたら対向車と正面衝突で死ぬ。もしくは崖から落ちて死ぬ。なんなら自分に全く落ち度が無くても対向車が油断していて自分に体当たりしてきたら死ぬ。トラックなんて急停止ができないんだから、アホな歩行者が飛び出してきたら人生終了。
もう一度言う。冷静に考えてみてくれ。何故こんな死と隣り合わせな綱渡りを毎日平然とできる?あなたの人生はそんなに軽いのか?正気じゃないよ。
最近こういうことばかり考えながら運転してる。俺はトラックドライバーを辞めたのち私用車をも手放し、車の要らない地域に引っ越す。ようやく正気に戻った。この一瞬の油断で即死しかねない狂った戦場から離脱するんだ。いちぬけた!
トラックの運転はストレスとの闘い
危険がいっぱいなのもそうなんだけど特にトラックの運転はストレスとの闘い。まあ性格によるんだろうけど俺は結構いろいろ気にするからストレスが大きい。
まず前提としてトラックは初動が遅い。そして機能的な問題と荷物を積んでいるという事情から急停止ができない。やってみないと中々想像つかないかもしれないけど、これによってありとあらゆる理不尽な場面に遭遇する。
車両信号が黄色になるタイミングは歩行者信号を見れば大体予測できる。なので歩行者信号の無い交差点は黄色になるタイミングが予測できない場合が多い。すると60kmとかで走っている場合最悪のタイミングだと、荷物を崩すのを覚悟で停止線をはみ出しつつも急ブレーキをするか信号無視をするかの二択を迫られてしまう状況があるんだ。おまけにうちの会社は日報に運転の点数が表示されて、強いブレーキを踏むと点数が落ちる。もっとゆっくり走ればいいだろと思うかもしれないけど50kmや40kmで走ろうがどの速度でも最悪のタイミングになる位置がある。もちろん速度が低いほどブレーキの強さが小さくはなるけどじゃあ何kmで走ればいい?60km制限の道路で30kmで走るのか?そうなると迷惑車両になるし、時間に追われてるのにそんなノロノロ運転はできない。じゃあ普段は60kmで、歩行者信号の無い交差点を通過する際にだけ30kmに減速するか?何やってんだコイツってなるし、それも迷惑車両。どうしようもない。なんなら歩行者信号がある交差点でも、歩行者信号が赤になってから車両信号が黄色になるまで不自然なほどタイムラグがある交差点もある。その場合は慣れてる道でもない限り黄色になるタイミングがどの道予測できない。止まろうにも黄色になるタイミングが0.1秒後なのか10秒後なのか全くわからないから変に減速しようもんならそれもまた迷惑車両。どうしろと。
ほんの一例だけ書いたけど、説明が長くなり過ぎるからこれ以上は割愛する。こんな理不尽がまだまだ書ききれない程たくさんあると思ってくれ。
悪天候との闘い
レイン
これは容易に想像つくだろうけど悪天候がめんどい。
まずは雨。程度の差はあれど、どの地域も雨は降る。積込、納品どちらも屋根のある所で作業ができる恵まれた職場なんてレア。ビショ濡れになると風邪をひきやすい。カッパは動きにくいし暑い。荷物もあまり濡らせない。
スノウ
そして雪。特に雪の降る地域でのトラックドライバーはマジでやめとけ。俺も石川県という雪の多い地域。そんな地域でトラックドライバーになろうとする奴はほんまもんのアホ。俺もアホ。
雪が積もった日は納品先で毎回たのしく雪かき♪カゴ車納品なのでそうしないとカゴ車を動かせない。豪雪で自分が雪だるまになりながら深夜に一人たのしく雪かき。俺って何の為に生きてるんだろうと自分を見つめ直す時間。
運転も面倒な上に超危険。タイヤが雪にハマったり、凍結で事故りかけたり。いつスリップ事故で死んでもおかしくない。いのちだいじに。
交通機関が麻痺して荷物が届かず待ちぼうけ。届く予定であるなら待つしかない。ようやく届いて積み込んで出発進行。さて退勤は何時になるかな♪すると道路が大渋滞!何時間も足止めくらって帰れない。今日はたのしくおとまりだ!
タイフーン
台風も忘れてはいけない。作業にクソ時間かかるし、気を抜くと最後、荷物や伝票が風に乗り空の彼方へ旅立つことになるだろう。しかも台風なんて大抵は雨とセット。
レイン、スノウ、ときたらハリケーンだろ!と思った人へ。ggrks
急な欠員による出勤
俺は一度も無いけどたまに体調不良で誰かが休むことがある。
他にもそういう仕事は多いだろうけど、今日はこの人はこのコースといった具合に仕事が完全に分担されているので一人でも欠員が出ると困る。納品しないというわけにはいかない。その場合は管理職の人が事務所を空けて走るか、それができなければ休みの人に連絡して急遽出勤してもらう。俺も何度かあった。
誰でもできる仕事の分際で、その日その日に限って言えば一人も欠けるわけにはいかないんだ。
腰を壊しやすい
作業の内容にもよるけど運送業は腰を壊しやすい。
つい最近ヘルニアになった。俺の場合は原因は仕事とは無関係だけど、症状は作業にモロ影響した。腰は一生もの。
メリット
トラックドライバーをやめとけと言うのはデメリットがメリットを上回ってしまっているからであって、当然ながらメリットもある。最後にメリットを書いて締める。
ちなみに俺の職場は作業内容はクソ楽なんだけど、それはトラックドライバー関係なく職場によってピンキリなので省く。
気が楽
事故のリスクという意味では気が気でないけど、人目が無いし自分の要領でできるという意味では気が楽。
これは性格によるわけだけど、そもそもトラックドライバーになりたがる人は独り時間が好きな人が多い。常に人目に晒されてる状態にストレスを感じる人だと思う。実際俺もそれが理由でこの職種を選んだ。なのでこの記事を見ている人からすると当然だとは思うけど、これが最大のメリット。
単純作業であれば常にYouTubeを聴ける
俺がこの仕事を辞めるにあたって唯一心惜しい点がこれ。
神経を使う作業なら他のことに気を取られている場合ではないとは思う。ただし前述したように俺の仕事は作業内容はクソ楽なんだ。超単純作業。
画面を見なくても大体内容を把握できるようなYouTube動画をあらかじめ選んで保存しておき、それを聴きながら作業してる。頭を使わず何の成長も無い仕事ではあるけど、それを逆に利用してインプットの時間にしてるので半分家にいるのと変わらないような時間の使い方ができてる。
これが俺の仕事の非常に魅力な点だった。これだけは心惜しい。(二回目)
とはいえそれでもデメリットが遥かに上回るから辞めることにした。多くの人にとってもそうだと思う。悪いことは言わないからトラックドライバーなんてやめておきなさい。いや、悪いことめっちゃ言ったからやめておきなさい。