
変化を恐れる愚かな大衆達の先陣を切るべく、無職で暇な俺がマイナ免許証に一本化してきた。
2025年3月26日現在、マイナ免許証には様々な欠陥がある。当然今後メリットが増え、デメリットが無くなっていくことは予想される。ここでは現状でのメリット・デメリットを比較した上で、今マイナ免許証を持つべきか否かを判断してほしい。
働いていなくて社会貢献していない分、俺がこの社会実験のモルモットとなる。
マイナ免許証とは

マイナ免許証とは、マイナンバーカードに運転免許証の情報を統合したもの。これにより1枚のカードでマイナンバーカードの機能と運転免許証の機能の両方を利用できるようになる。発行は任意。
日本は人口減少や高齢化により既存の公共サービスの維持が困難になっていくことが懸念される。その為、デジタル技術を駆使した最適化や効率化が求められる。その一環として2025年3月24日からマイナ免許証の運用が開始された。
選択肢3つ

- マイナ免許証のみを保有する
- 従来のマイナンバーカード+運転免許証を保有する
- マイナ免許証+運転免許証を保有する
選択肢は以上の3つ。①か③の場合は運転免許センターへマイナ免許証を発行しに行く必要がある。②は要するに今まで通りってことなので何もしなくていい。
マイナ免許証のメリット

①更新手数料・新規取得手数料が安くなる(マイナ免許証1枚持ちの場合のみ)
マイナ免許証のみ | マイナンバーカード+運転免許証 | マイナ免許証+運転免許証 | |
更新手数料 | 2,100円 | 2,850円 | 2,950円 |
新規取得手数料 | 1,550円 | 2,350円 | 2,450円 |
3つのパターンそれぞれの更新手数料・新規取得手数料は上記の通り。
マイナ免許証のみ保有の人に限り、手数料が安くなる。マイナ免許証を発行したところで運転免許証と2枚持ちの場合は従来通りの手法よりむしろ高くなってしまう。
従来の更新料は2,500円なので、マイナ免許証に一本化すると400円安くなる。って説明してる人が多いけど、考え方的にはそれは間違い。何もせずに据え置きの場合は更新料が2,850円に値上げされてしまうので、一本化することでそれが750円安くなる。が正しい。
それと、多すぎるので図には書かないけど、各種運転免許(大型とか普通とか二輪とか)の取得試験の受験料もマイナ免許証のみだと安くなる。
②オンライン更新時講習が受講でき、手数料が安くなる(優良・一般運転者のみ)

通常であれば運転免許の更新時講習は運転免許センター現地での受講に限られているけど、マイナ免許証にすることで優良運転者と一般運転者に限りオンラインでの受講ができるようになる。違反運転者・初回更新者・新規取得者は対象外。
ただし視力検査と写真撮影があるので、どのみち運転免許センターへ行く必要はある。待ち時間を少し短縮できたり自宅でリラックスして講習を受けられたりする程度のプチメリット。
そしてオンライン講習の場合は講習手数料が200円になる。現地での講習の場合は優良運転者500円、一般運転者800円。
③住所変更は自治体への申請のみでOK(マイナ免許証1枚持ちの場合のみ)

従来は引越しによる住所変更がある場合はマイナンバーカードの住所変更は役所へ、運転免許証の住所変更は警察署か運転免許センターへ申請する必要があった。マイナ免許証に統合することで、それが役所への申請のみで済むようになる。
ただしこれはマイナ免許証のみ保有の人に限ったメリットであり、たとえマイナ免許証を持っていても運転免許証と2枚持ちの人は警察署か運転免許センターにも行かなければならない。ここが多くの人が勘違いしているポイント。
これも大したメリットではないなと感じる。大抵どの地域も役所と警察署はすぐ近くにあるもんなので、一生に数回しかない引越しで警察署に行く手間があったところで何のことはない。俺も最近引越したんだけど、その例に漏れず役所と警察署が近くにあり、警察署での申請なんてものの5分で終わった。
④持ち歩くカードが減る(人による)

マイナ免許証にすることで普段持ち歩くカード枚数を人によっては減らすことができる。例えば普段マイナンバーカードと運転免許証の両方を持ち歩いていた人は、マイナ免許証にすることで持ち歩くカードが1枚減る。俺もこれに当てはまる。
けど例えば普段マイナンバーカードは家に保管してあって運転免許証のみ持ち歩いていた人はマイナ免許証にしたところで持ち歩くカード枚数が1枚であることは変わらない。
マイナ免許証+運転免許証2枚持ちのデメリット

①更新手数料・新規取得手数料が高くなる
マイナ免許証のみ | マイナンバーカード+運転免許証 | マイナ免許証+運転免許証 | |
更新手数料 | 2,100円 | 2,850円 | 2,950円 |
新規取得手数料 | 1,550円 | 2,350円 | 2,450円 |
マイナ免許証+運転免許証の2枚持ちにすると、従来のマイナンバーカード+運転免許証の組み合わせよりも更に手数料が高くなる。
②未知のトラブル

マイナ免許証はつい2日前からスタートしたばかりの試行段階(2025年3月26日現在)。マイナ保険証の時の同じで、今後数々のトラブルが起こることが容易に想像できる。
てか実際初日からトラブルがあったらしい。大型自動二輪を持っていないのに運転免許証情報にそれが記載されているというもの。今後もいくつもトラブルは起こるだろうし、そういった未知なるトラブルに見舞われるというデメリットがある。
マイナ免許証1枚持ちのデメリット

①紛失時の再発行に時間がかかる
マイナ免許証を紛失して再発行する場合、今のところ最長1か月かかると言われている。
マイナ免許証のみを保有している人がマイナ免許証を紛失したら運転免許証も手元に無い状態なので、再発行するまでに車の運転をしたら免許証不携帯の違反行為になってしまう。
これがマイナ免許証1枚持ちの最大のデメリットと言われていて、これがあるからマイナ免許証を発行しない、もしくは発行するにしても運転免許証との2枚持ちをする人が多くいる所以でもある。
⇒けど運転免許証だけなら即日再発行できる(一部例外あり)
ただしここからが多くの人が触れていない点で、運転免許証だけなら即日再発行できるんだ。ただし一部地域や運転免許センターによっては、当日は申請だけして発行は後日になる。
『マイナ免許証を紛失⇒マイナ免許証を再発行』の場合は時間がかかる。けど『マイナ免許証を紛失⇒運転免許センターで保有状況変更手続きをする⇒そのまま運転免許証のみを再発行手続き』という手順なら運転免許証を即日再発行できる。マイナンバーカードの再発行が完了したらまた保有形態を変更し直したり面倒だけど、貴重品を紛失したら面倒なのは当たり前のこと。
この内容は、ちょうど今日マイナ免許証を発行してきた際、運転免許センターにいる警察の職員に直接聞いたことだから合ってると思う。
②運転免許証情報が記載されていない

マイナ免許証はマイナンバーカードのICチップに運転免許証情報を記録するだけなので、従来のマイナンバーカードと見た目が変わらない。つまり運転免許証情報がマイナ免許証には記載されていない。
当然アプリや専用端末で読み取れば情報は表示されるけど外見では免許証情報がわからない。これにより運転免許証の有効期限を把握しておらず、うっかり更新を忘れていて失効してしまう、という事態が起こり得る。
更にややこしいことにマイナ免許証に統合しても、マイナンバーカードの有効期限と運転免許証の有効期限は統合されず別々のまま。しかしマイナ免許証にはマイナンバーカードの有効期限しか表示されていないので、これも運転免許証の有効期限の気づき難さに拍車をかける。
③利用できないレンタカー会社がある

現状、レンタカー会社によってはマイナ免許証の情報を読み取ることができないので、そのレンタカー会社を利用できないというデメリットがある。トヨタレンタカーやニッポンレンタカーなら、客側が専用の読み取りアプリで情報を提示すれば対応してもらえるらしい。
④車の運転ができない国がある

海外で運転する場合、国によっては国際免許証と日本の運転免許証の両方の提示を求められる。現地のレンタカー会社や警察は日本のマイナ免許証の情報を読み取ることができないので、そういった国では車の運転をすることができない。
※『国際免許証さえあればどの国でも運転できる。ただし、日本の運転免許証+翻訳文で運転できる国(台湾・スイス・フランス等)はマイナ免許証に対応できない可能性があるだけ』という説もあり。どっちかわからん。
⑤マイナンバーカードを更新すると運転免許証情報が削除される

マイナンバーカードは取得時に18歳以上だった場合は有効期限が10年、18歳未満だった場合は5年。このマイナンバーカードを更新すると、中の運転免許証情報が削除されてしまうので、再び運転免許証と紐づける必要がある。
つまり車を運転してマイナンバーカードの更新に行った帰りに運転すると、免許証不携帯で違反行為になる。という欠陥がある。
⇒今年の秋までに改善予定
で、この欠陥は早急に改善するとのこと。マイナンバーカードの更新時に運転免許証情報も自動的に引き継がれるシステムが今年の秋までに導入される予定。
なので今年の秋まで(9月末くらいまで?)に更新を控えている人は、このシステム導入まではマイナ免許証の発行を見送った方がいい。
⑥未知のトラブル

マイナ免許証+運転免許証2枚持ちの場合と同じく、これも当然マイナ免許証を利用するということは未知のトラブルがついてまわることになる。
マイナ免許証発行の流れ

長々とマイナ免許証の説明をしてしまい既に4000文字を超えてしまった。こんな説明、行政とかテレビ局にやらせとけばいいのに何やってんだ俺。つーことで実際に取得してきた。
予約
まずマイナ免許証を発行するには前もって予約を取らないといけない。他に方法があるのかもわからんけど俺は警視庁行政手続きオンラインで予約した。
俺が行ったのは江東運転免許試験場。予約受付開始から確か1時間以内に予約取ったんだけど、スタート初日の3月24日は既に埋まっており次の25日に予約を取って行ってきた。
取得日
あらかじめ設定してある英数字6~16ケタの署名用電子証明書パスワードが必要になるので、メモもしくは覚えてから挑むべし。持参する物は以下。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- 事務手数料1,500円
手数料1,500円かかるんかいって感じかもしれないけど、マイナ免許証が普及すれば遅かれ早かれ支払うものなので余計な出費ではない。
総合案内でマイナ免許証交付はどこに行けばいいか聞く⇒言われた所に行き、何かよくわからん機械で係員に言われるがまま操作して書類が出てくる⇒係員の案内で交付窓口へ行き、マイナンバーカード・運転免許証・発行した書類を提出⇒別の窓口へ案内され事務手数料1,500円を支払う(クレジット払い可)⇒さっきの交付窓口へ戻り、数分待ってマイナ免許証を受け取る
終わり。これら一連の流れがたったの20分。長々とした書き作業は一切無く、チェックをいくつか入れるだけ。
俺はマイナ免許証に一本化した
結論俺はマイナ免許証+運転免許証の2枚持ちではなく、マイナ免許証のみに一本化した。

俺は現在ペーパードライバーだ。昨年まではドラックドライバーの仕事をしていてバリバリ運転していたけど、車の運転なんて危ないからするもんじゃない。という考え方に変わり、そんな理由もあって今年から車を手放し、石川から東京へ引越しまでした。
そんな俺には紛失時の再発行に時間がかかることはほぼデメリットになり得ない。ましてや海外で運転なんてそんな危ないこと絶対しないし、近々レンタカーを利用する予定も無い。マイナンバーカードの更新もまだ先。俺にとってはデメリットは少ない。それなら、今あるメリット、そして将来次々と増えていくであろうメリットを享受すべく先に動いておいた方がいい。
人は変化を恐れる

太古の昔は、変化というのは命懸けだった。知らない場所に移動すると危険が増えるし、知らない生物に近づくと殺されるかもしれない。変化を恐れ、同じことの繰り返しをしてきた人間ばかりが生き残った。と考えると、変化を恐れるのは現代人のDNAに刻まれた本能なのかも。
でも現代社会は違う。変化したところで、よほど頭おかしいことでもしない限り命の危険なんてほぼ無い。ましてや、たかが所持しているカードを統合するだけのことの何が怖いのか。死ぬわけでもなし。最悪、元の形態に戻せばいいだけの話なのに。
大衆は政府が何をやっても批判する

それなのに大衆は行政が何か新しいことを始めるたび条件反射のようにただただ批判する。良い所には目もくれず、悪い所にだけ目くじらを立てる。
マイナ免許証の紛失リスクがそんなに大事なのか?どんだけ紛失する気満々だよ。統合するのがそんなに不安なのか?2枚が1枚になると不安になる意味がわからない。むしろ貴重品が減る方がリスクが減る。落としたら悪用されるのが怖いか?そんなのは今も昔も変わらない。落として困る物だからこそ、それを貴重品と呼ぶんだ。
脳死で批判しているわけではなくメリットも理解した上で今は様子見って人が多数いるのもわかってるけど、誰かが踏み出さないと始まらない。俺は中二病を患っているので、とりあえず誰かがやってくれる待ちで先行者達を小馬鹿にしながら斜に構える臆病者になるくらいなら、小馬鹿にされる側としてとりあえず先陣を切ってみたまで。あと無職で暇だったからってのもある。
愚者は賢者を理解できない

俺は学歴無いし専門知識も無いしただの無職だし難しいことはわからんけど、政府が何かやるたび発作のように怒り出す人達よりも政府の人達の方が遥かに賢いってことはわかる。
なぜ大衆は自分自身を政府より賢いと思い込んでしまうのか。利便性の追求の為にマイナ免許証の制度を導入したのに、逆に不便になるような欠陥を何年も放置しておくわけがない。
まるで自分だけが思いついているかのようにシステムの至らない点を得意げに語る人が多いけど、そんな誰でもわかるデメリットをデジタル庁がわかっていないわけがない。重々わかってはいるけどそんなすぐに改善できるような単純な話ではないってことなんだろう。一刻も早い改善の為、今も頑張ってくれているはず。
いやそんな欠陥だらけなまま見切り発車すんなよって思うだろうけど、おそらくそれすらも踏まえた上での判断なんだろう。改革に混乱は付きもの。混乱が収まってから完璧な状態で進めるのではなく、とにかくガンガン進めていくうち徐々に混乱が収まっていく。デジタル化推進の為、国民に文句言われながらも半ば強引に引っ張っていくくらいが丁度良いんだと思う。